webうどん会

Home > ブログ > 分類なし > 訃報 水玉螢之丞さん

訃報 水玉螢之丞さん

うどん会が大変お世話になり一緒に遊んでいただいた水玉螢之丞さんが
12月13日に亡くなられたとの報に接し、
心より哀悼の意を表します。


水玉さんありがとうございました





寺島が初めて水玉さんにお会いしたのは20年ほど前のSF大会だったと思います。初対面にもかかわらず旧知のように接していただき、その後も年に一度ガイナックス仮装忘年会でキュートなお姿を拝見するだけなのに、勝手に友達と思っていた寺島は、数年前うどん会で釣りしたい熱が上がった折、水玉さんに千葉での潮干狩りに誘っていただいたことがあるのを思い出して「素人が道具ナシから始められて美味しい釣りないスか?貝以外で」とお気楽な相談をもちかけました。そしたらなんと、親身に検証から下見から道具の用意からしていただいて、江戸川河口でのテナガエビ釣りをプロデュースしていただいたのです。優しい水玉さん夫妻のレクチャーを受け、カンタンな道具で手ごたえのあるこの遊びがあまりにも楽しくて、うどん会メンバーは、実は釣りがニガテだった寺島(じっと待ってるのができない…)を含め、まんまとその夏ずいぶんハマったのでした。
 
また当時フリーのデザイナーで現在阿佐ヶ谷 食堂チコのご主人、O貫さんと引き合わせてくださって、沖縄そばの作り方を教わったのも、うどん会にとってまたとない出会いでした。O貫さんはうどん会がそれまでおぼろげにとらえていた麺や出汁と、まっこうから真面目に向き合って作っておられたので、「シロウトもこんなんしてエエんや!」と目からウロコでした(してエエのと実際できるのとの間には大きな溝がありますが!)。

そうして作った2冊の同人誌に、小部数で心苦しいからと水玉さんの寄稿をお願いしなかったのは、失礼かつ残念なことでした。稿料出ません、約80部(当時)、と言ってもきっと過分にステキなイラストをお忙しい中お寄せ下さったことでしょう。いや、だからこそもったいなくてお願いできなかったのだけれども…。
その後のワカサギ釣りや鰯漁は、自然相手にタイミングがあわず、とうとう実現しませんでした。ほんとうに残念です。

世界と自分に誠実で キラキラの目で的確に いつもステキなものを見つけ 伝えてくださった水玉さん。わしらは水玉さんなしでもうちょっと21世紀をやっていくことになりましたが、まだしばらくどこかで世界を見ておられるようにも思います。それはこの世界に水玉さんの作品があって、読者がいるからでありましょうね。

もういちど ありがとうございました。ゆっくりお休みくださいませ。




0 Comment

Comment Form

  • お名前name
  • タイトルtitle
  • メールアドレスmail address
  • URLurl
  • コメントcomment
  • パスワードpassword